パリ発、フランス人焙煎士が書いた『大人のためのコーヒー絵本』

おうち時間が増えたことで、自宅でコーヒーを楽しむ人たちが増えているという。

本書はシンプルな解説と、フランスらしいエスプリを感じさせるイラストでコーヒーにまつわる知識を紹介する大人のための絵本だ。
生豆についての知識や焙煎の仕組み、コーヒーのアロマについてなど、少し専門的な内容も見開きでコンパクトに紹介しているので、読みやすい。

著者のアンヌ・カロンは、幼少からコーヒーに親しみ、2017年にはフランスでベスト焙煎士に選ばれている。焙煎所カロンを経営し、また植物バイオロジーの学位を取り、コーヒーの科学的側面に関する知識を焙煎に生かしているそうだ。

焙煎のことを少し理解するだけで、「なんとなくおいしい」から、もっと好みのアロマを見つけたり、味わいが区別できるようになったり、自分でお気に入りの味を出せるようになったり。そんな素敵なコーヒータイムを作り出すのに役立つ本である。

監修はバリスタで、レコールバンタン講師、日本バリスタ協会(JBA)技術研究委員長の篠崎好治。


大人のためのコーヒー絵本

著者:アンヌ・カロン(文)、メロディ・ダンテュルク(イラスト)
監修:篠崎好治
出版社:日本文芸社

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