「活版印刷や製本など、本と印刷にまつわる、歴史や技術の素晴らしさを、幅広い世代の人々と分かち合いたい。」
フランス人アーティストギャビー・バザンのそんな願いから生まれた、絵本の翻訳版が本書だ。
フランスの活版印刷工房を舞台に、印刷工が水先案内人となって、古代の複製技術からグーテンベルクの活版印刷機の誕生、そして活版印刷のしくみまで、奥深い職人の世界を紹介する。
著者のギャビー・バザンは、1992年生まれで、南フランスの地中海沿岸で育つ。パリのフランス国立高等装飾美術学校でプリントイメージを専攻し、活版印刷や製本技術を学ぶため、トリノやプラハに滞在。美術学校修了後の2015年より、パリ郊外のサン・ドニにあるアーティスト・クリエーターのための共同施設、ラ・ブリシュ(La Briche)にアトリエをかまえ、ことばとイメージの関係性をテーマに、印刷技術の豊かさとその歴史を探求する創作活動を続けている。
発行元:株式会社グラフィック社