日本人で初めて『相貌心理学教授資格』を取得

相貌心理学者 佐藤ブゾン貴子さん

フランスで相貌心理学を学び、日本人初の『相貌心理学教授資格』を取得した佐藤さん。日本帰国後は、相貌心理学学者、メンタルケア心理士の資格を活かしながら、個人セッション、セミナー、講演、資格取得校講座を開講するなど、相貌心理学普及のために活動している。

相貌心理学とは具体的にどのようなものですか?

相貌心理学(Morphopsychologie/モルフォフィスコロジー)は、『顔』を客観データとして分析する心理学で、顔の輪郭、各器官、肉付き、左右の非対称性などからその人の人間性・性格・パーソナリティを見立てます。
1937年、パリで360年の歴史を持つサン・ルイ病院の精神科長ルイ・コルマンが確立したメソッドで、フランスには相貌心理学会があり、資格を持ったカウンセラーたちが活躍しています。

佐藤さんが、相貌心理学を学ぼうと考えたきっかけを教えてください。

大好きだった叔父がうつ病になってしまい、道具や言葉を介さずに相手を理解する手段を模索し続けていた時に、偶然にインタ-ネットで相貌心理学の存在を知ったのがきっかけです。叔父とは無念の別れとなってしまいましたが。

相貌心理学の勉強はどのようにされたのですか?資格取得するまでにどのくらいの時間がかかりましたか?

フランス相貌心理学会が主宰する学校があるのですが、当時の私のフランス語レベルでは授業について行くことができなかったのです。それで、学会長のプライベートレッスンを受け、顔を分析する相貌心理学士(Morphopsychologue,dîplomée de la SFM)の取得まで3年、相貌心理学を教える教授資格(Professeur de Morphopsychologie, dîplomée par la SFM)の取得までに1年、更に1年分析研究を続けト-タル5年間、フランスで相貌心理学を学びました。
学費捻出のために働いていましたが、5時に起床して仕事前に勉強、仕事の昼休みも勉強をしていましたね。

フランスで資格を取得されて、現在、日本で相貌心理学の普及に努めていらっしゃるのですね。

はい、ただ日本でというより、叔父のこともあったので、日本人の間で普及してほしいという意識が強かったです。フランスにも多くの日本人が在住していますから。結果的に、私が日本に帰国することになったので、日本に住んでいる人を対象に相貌心理学の普及に力を入れています。

日本ではどのような方を対象に講座を行っているのですか?

例えば、相貌心理学入門セミナーは6時間集中で顔分析の初級編を学ぶ講座ですが、エスティシャン、メイクなど美容関係の方が多いですね。相貌心理学者資格を取りたい方のための「顔の学校」は、2年間のカリキュラムで資格取得試験受験までの講義を行います。こちらは、会社経営者から専業主婦の方まで様々です。その他に対面で顔分析を行う相貌心理学セッション、ワークショップを中心に相貌心理学の楽しさを知っていただく2時間の相貌心理学体験講座などがあります。

「入門セミナー」の様子
個人セッションを行う貴子さん

今後、日本で相貌心理学を広めるためにどのような活動をされる予定なのかを教えてください。

ビジネス・教育分野で広げていくことを考えています。企業や団体向けのセミナー活動を行い、また、来年は書籍も発行する予定です。
「顔から自分と相手を理解する」ためのツールとして人の役に立つように相貌心理学が広がっていけばいいと思っています。

http://a-cura.net/bouzon/

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