テーブル・センターピース《三羽の孔雀》(部分)1920年 北澤美術館蔵 撮影:清水哲郎
ガラスを素材としたエレガントな作品の数々で、アール・デコの時代を切り開いたフランス人ガラス工芸家ルネ・ラリック(1860-1945)。
アール・ヌーヴォーの時代にジュエリーを手がけていた頃から、貴石に代わる新素材としてガラスを用いていたラリックは、20世紀に入ると、芸術性と実用性を兼ね備えた独自のガラス作品によって、新時代を創出した。
透き通る光の清らかさや貴金属を思わせる重厚な輝きなど、ラリックのガラス作品にはフランス装飾美術の精神「ラール・ド・ヴィーヴル(生活の芸術)」が豊かに受け継がれている。
本展は、世界屈指のガラス・コレクションを有する北澤美術館所蔵のルネ・ラリック作品より、アール・デコの時代を代表する名品約220点を厳選し、正面玄関ガラスレリーフ扉など、ラリックの作品が内部を飾る「アール・デコの館」旧朝香宮邸を舞台にご紹介する。
さらに、朝香宮家が旧蔵していたラリック作品や、昭和天皇が皇太子時代に外遊の記念にパリから持ち帰った花瓶なども併せて特別展示する。
会期:2020年2月1日(土)– 4月7日(火)
会場:東京都庭園美術館(本館+新館ギャラリー1)
東京都港区白金台5-21-9
開館時間:10:00–18:00(入館は17:30まで)
3/27、3/28、4/3、4/4は、夜間開館のため20:00まで(入館は19:30まで)
休館日:第2・第4水曜日(2/12、2/26、3/11、3/25)
観覧料:HP参照
https://www.teien-art-museum.ne.jp/