資本主義・消費主義という「物語」に導かれている私たちは、地球環境が崩壊していくのを目の当たりにしながら、どうすればいいかわからずに、右往左往している。新しい生き方を見つけるためには何をすればいいのか？
フランス生まれの環境活動家である著者シリル・ディオンは、それを「レジスタンス」（抵抗運動）という言葉で表現し、その実践方法を本書で語っている。
持続型農業、地域経済ネットワーク、ベーシックインカム、瞑想・・。多岐にわたる横断的思考実践を語り伝えながら、世界の崩壊を回避し、人が自分らしく生きるのに必要な新しい物語の創造を提案する。
アフターコロナの世界を模索すべき今、社会の構造そして個人の生き方を見直すために役立つ一冊である。
著者のシリル・ディオンCyril DIONは、フランス生まれの作家、映画監督、環境活動家。循環型社会を目指す運動体「コリブリ（ハチドリ）運動」の立ち上げに参加、社会・環境雑誌Kaizenの共同編集に携わる。また、女優メラニー・ロランと共同で製作した,環境問題への取り組みをテーマにしたドキュメンタリー映画『TOMORROW パーマネントライフを探して』は2016年セザールの最優秀ドキュメンタリー賞を獲得している。
未来を創造する物語: 現代のレジスタンス実践ガイド
シリル・ディオン著
丸山亮・竹上沙希子 訳
出版社：新評論
