「室内画」とは、プライベートな部屋をテーマとする絵画のジャンルのこと。描かれたのは、その時代を生きた人々の何気ない日常であるが、アーティストたちにとっては尽きせぬ着想源となってきた。
本展覧会では、19世紀末フランスのナビ派をはじめ、シュルレアリスム、ポップ・アートなどの幅広い年代の西洋版画を通じて、室内画の歴史をたどる。ピカソ、マティス、モーリス・ドニ、デイヴィッド・ホックニーなどの名品が紹介される。
(アンリ・マティス《眠るオダリスク》、1929年、リトグラフ、町田市立国際版画美術館蔵)
(モーリス・ドニ『愛』より、1899年、リトグラフ、町田市立国際版画美術館蔵)
また、お茶の水女子大学教授・天野知香氏による記念講演会「『密』な世界-モダン・アートにおける室内」の他、担当学芸員によるギャラリートーク、弦楽四重奏やサックス四重奏による室内楽コンサート等の関連イベントも開催。
様々な社会階層の人々が集まるパリのアパルトマン、社会のめまぐるしい変化から逃れる隠れ家、芸術的探求に没頭する実験室、非日常を予感させる密室、さまざまな部屋をめぐって、アーティストたちの「おうち時間」を覗いてみたい。
主催/会場:町田市立国際版画美術館(町田市原町田4-28-1)
会期:3月13日(土)~4月11日(日)※月曜休館
開館時間:平日 10:00~17:00(入場は16:30まで)、土日 10:00~17:30(入場は17:00まで)
観覧料:一般=800(600)円、大・高生=400(300)円、中学生以下は無料
*( )内は20名以上の団体料金。
*身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者保健福祉手帳所持者、付き添い1名は半額。
*展覧会初日の3/13(土)は入場無料。
アクセス:小田急線・JR横浜線町田駅より徒歩15分
詳細、同時開催イベント等に関しては、WEBサイトhttp://hanga-museum.jp/を参照のこと