70年代へのノスタルジー、愛と人生を描く、フランス映画『ベル・エポックでもう一度』

ダニエル・オートゥイユとファニー・アルダンが共演!と聞いただけでフランス映画ファンなら足を運びたくなる、ニコラ・ブドス監督の新作『ベル・エポックでもう一度』(原題『LA BELLE EPOQUE』)。

かつては売れっ子イラストレーターだったヴィクトルはデジタル化が進んだ社会についていけず、仕事を解雇され、妻のマリアンヌにも見放されてしまう。父を元気づけようと考えたヴィクトルの息子が、友人アントワーヌが始めた〈タイムトラベルサービス〉をプレゼント。客が戻りたい過去の世界を映画の制作技術を活かした広大なセットに再現する、体験型のエンターテイメントサービスだ。
ヴィクトルは「運命の女性と出会った1974年のリヨンに戻りたい」とリクエスト。用意された70年代ファッションに着替え、想い出のカフェで、〈運命の女性〉と再会する。幸せだった日々を再体験し、見違えるほどイキイキしたヴィクトルだが、その運命の女性とは・・。

ヴィクトルを演じるのはフランス映画界のトップに立ち続ける、ダニエル・オートゥイユ、その妻マリアンヌにファニー・アルダン。アントワーヌにギヨーム・カネ、その恋人で女優のマルゴ役にドリア・ティリエ。

70年代のノスタルジックな世界を再現しながら、若い恋人たちと数十年を共にした夫婦のそれぞれの恋愛、人生模様をフランス映画ならではのエスプリをきかせて描く秀作である。

6月12日よりシネスイッチ銀座ほかにて公開。

監督・脚本・音楽:ニコラ・ブドス
出演:ダニエル・オートゥイユ、ギョーム・カネ、ドリア・ティリエ、ファニー・アルダン、ピエール・アルディティ、ドゥニ・ポダリデス
2019年製作 115分
字幕翻訳:横井和子
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
©2019-LES FILMS DU KIOSQUE-PATHÉ FILMS-ORANGE STUDIO-FRANCE 2 CINÉMA-HUGAR PROD-FILS-UMEDIA

公式サイト:https://www.lbe-movie.jp

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