「フランスの男と女は何歳になっても「人を愛する」ことに情熱的で、恋愛が人生そのもののようでさえあり、そんな彼ら・彼女らの恋愛事情は、フランス映画に象徴的に表れている。」
そう語る著者の髙野てるみは、 フランス映画の製作・配給を手掛ける「巴里映画」の代表として知られており、本書では、『ポンヌフの恋人』、『シェルブールの雨傘』、『男と女』など、様々な作品を通して、フランスの男女の多様な恋愛のかたちについて語る。
日常のなかの非日常を描く作品が多いフランス映画は、≪「現実」が「映画」に、「映画」が「現実」に≫という揺らぎのなかで、「様々な恋愛のかたち」を描き出す。著者は、映画のなかの恋愛について語りながら、同時にその作品の魅力、監督・俳優たちをめぐる実際の恋愛事情などに触れ、映画を通じて、フランス文化の重要なキーワードである「恋愛」に様々な角度からアプローチする。
『フランスの男と女は、歳をとるほど恋をする』
著者:髙野てるみ(たかの・てるみ)
発行:有隣堂