《ヴェネツィア:大運河》1962年 油彩
ベルナール・ビュフェ美術館は、戦後の具象画壇を代表するフランスの画家ベルナール・ビュフェの作品を収蔵・展示するために、岡野喜一郎(1917-1995)によって1973年に創設された。
収蔵作品数は、油彩画、水彩画、素描、版画、挿画本、ポスター等資料をあわせて2000点を超え、世界一のビュフェコレクションを誇っている。
同館で、4月5日(土)から「ビュフェの旅-新しい風景の発見」展が開催される。
ビュフェは、旅をするようにアトリエを移し、生地パリで画家としての評価を確立した後、南仏のエクス = アン= プロヴァンス、北仏のサン=カスト、中部のトゥルトゥールなど、フランス国内で、幾度も拠点を変え、その度に移り住んだ土地の景色を作品に描いた。
また、アメリカやイギリス、イタリア、日本、ギリシアなどを仕事やプライベートで訪れたビュフェは、フランスとは異なる街のたたずまいや自然のありさまに、あらたな刺激を受け、異国の風景をテーマに制作をした。
風景画は、ビュフェが初期から晩年まで描き続けた重要なジャンルの一つであり、本展は、「旅」という行為を手掛かりに、ビュフェの風景画について考える初の展覧会だ。
展示は全 7 章に分かれ、約 9 0点の作品でビュフェの風景画作品の変遷をたどる。
1. 旅するアトリエ:フランス
2. 新しい旅のかたち:アメリカ
3. 風景の発見: 日本
4. 空想旅行: 異界
5. 未知への旅:ロシア
6. 白と青の風景:ギリシア
7. 記憶を辿る旅:イタリア
《ニューヨーク:国連ビル》1958年 油彩
《サンクト・ペテルブルク、キキン邸》1992年 油彩
《風車のあるミコノスの眺め》1992年 油彩
「ビュフェの旅-新しい風景の発見」
会場:ベルナール・ビュフェ美術館
住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57
会期:4月5日(土)〜7月22日(火)
休館日 :毎週水・木曜日 (祝・休日は開館し、金曜を休館)
https://www.buffet-museum.jp/